「不戦の誓い」集会

12月3日、上越市平和委員会の主催で、「不戦の誓い」集会が開かれました。

この集いは、毎年太平洋戦争の開戦の日である12月8日が近づく頃、「二度と戦争はしてはならない」という誓いを新たにしようという思いで行われています。

集会では、始めに直江津空襲を体験し、生涯にわたって平和を訴え、先頃95歳で亡くなった米山謙三さんが、今年の市の平和展の際に受けたインタビューの模様のビデオを視聴、その後、満州から幼な子を連れて引き上げ、その後教員として平和を訴えてきた関口サトノさん(2019年に99歳で死去)の手記を、お嬢さんの朗読で聞きました。

参加したみなさんからは、次のような言葉が出されました。

「戦争の犠牲になった人たちの思いを継いでいきたい。そして、次世代にも繋げたい」

「教員は戦後、『教え子をふたたび戦場に送らない』と誓ってきた。戦争になると一人ひとりが持っている夢も希望もすべて潰されてしまうことからの思いだ。しかし、今、軍拡されようとしている。また、アメリカの戦争に自動的に巻き込まれかねない。戦争への道が作られている」「戦後平和を目指してやってきたことは今も通じる。平和への声を上げ続けなくてはならない。若い人にもっと関心を持ってほしい。そのために、どう訴えていったらいいか考えていかなくてはならないと痛感している」「18歳選挙権は、世論に大きく求める声がないのに、政権党に有利になるようにしたのではないかと言う人もいる。政権党は長い経験であの手この手を知り、政権維持している」「趣味の会でも『戦争いやね』『統一教会怖いね』というが、各政党の主張も知らず、政党選択となると、深く考えずに選んでいる。みんなが持っている思いをどう力にするか、どうまとめるかが分からず、止まっている状態だ」「関口サトノさんが、日米共同訓練反対の集会で、自衛隊員に『あなたのお母さんはあなたを弾除けにするために産んだわけではない』と訴えていた姿が印象的だった」「1960年に大学に入ったが、当時の私は学生運動が理解できなかった。平和教育、歴史教育がされていないことが原因だと思う。教科書もだんだん変になってきていて、18歳選挙権も危ない。声を上げていくしかないと思う」「1947年にすばらしい憲法ができて、5年間は称賛されたが、安保で間逆な政治にさせられてきた」「アメリカ流の〝民主主義〟は、侵略のきっかけがあれば、そこにつけいっている。ウクライナもそうだ。仮想敵国を北朝鮮から中国にしようとして中国の動きを過剰報道するなど、日本の政権は軍拡に走っている。アメリカの〝民主主義〟に毒されていることを感じている」「軍事費倍加を内閣だけで決めていいのか。知らないうちに戦争になってしまう危険を感じる。黙っている訳にはいかない」「教育は学校のみではない。家庭教育、社会教育でも平和への認識を育てていくことが必要」「今の若い労働者は過酷な環境に置かれている。守ってくれるはずの労働組合も低調で、雇用も不正規ばかり。団結してみようがない」「それで子どもを産めと言っても無理だ」「若い人たちは、熱が出ても休めない実態があり、それがコロナ感染を広げている」

どの言葉一つとっても、魂の叫びのように聞こえました。

※この集会の名称は、「不戦の誓い」集会でした。訂正しお詫びいたします。