最先端技術

今日は一般質問二日目。
その中で、「最先端技術の活用は、第7次総合計画の重点テーマの一つとして推進する計画であり、すでに5つの事業者ともDX推進連携協定を結んでいる。」という趣旨の答弁がありました。
しかし、はたしてそれが実になるのでしょうか。
以下は、以前フェイスブックに記載した私の見解です。
◆◇◆「デジタル技術」は上越を救うか◆◇◆
<デジタル技術の活用促進を強調>
 今、上越市では、市政を総合的に進めるための基本計画である「第7次総合計画」(2023~2030)の作成作業中です。
 示された概要では、いくつかの特徴がありますが、その一つとして「デジタル技術の活用促進」を“政策を推進する上で横断的に取り組む”としています。
 はたして、このデジタル技術で我が上越は救われるのでしょうか。
<スーパーシティ構想では>
 政府が示している先端施策に、「スーパーシティ構想」というのがあります。これは、「AIやビッグデータなど先端技術を活用し、行政手続き、移動、医療、教育など幅広い分野で利便性を向上」させるというもので、まさにデジタル技術の活用促進の最たるものです。
 スーパーシティでは、病院へ行くのが困難な高齢者が自宅でパソコンやスマートフォンを利用してオンライン診療を受けることができたり、タブレットを使っていつでも自由に勉強できるようになって学習効率もアップしたり、遠くに買い物に行かなくても自動配送のドローンが商品を自宅に届けてくれたり、誰でも乗れる自動走行車で行きたいところに自由に行けたりと、まさに夢のような生活になると言います。
<はたして実現可能か>
 ところが、実際には簡単ではありません。スーパーシティを創るには巨額の資金がかかるため、スーパーシティ事業に取り組む企業が投資額を回収できるかが問題になり、採算が取れるような人口密度が必要とのこと。
 つまり、オンライン診療や自動配送を最も必要としている中山間地では、採算が取れないので実現不可能ということになります。まさに絵に描いた餅です。
<大きなリスクも>
 それだけではありません。デジタル化で政府に常に監視される暗黒社会になる可能性が指摘されています。
 また、サイバー攻撃で個人情報が流出してしまう可能性も低くありません。また、無人配送や自動運転では、事故の際の責任の所在も問題です。
 安易にデジタルに頼るのは考えものです。