雪とともに

昨日は満月だったので、陰暦15日。そして今晩は十六夜。これは「いざよい」と読みます。雲の間から顔を出した月は、98.5%の月だそうですが、ほとんどまん丸に見えました。

さて、今日は一般質問3日目。私は4番目に登壇し、子育て支援、新型コロナ対策で論戦に挑みました。詳しい内容は、他のページで紹介します。

同僚のT議員の論戦では、「雪とともに生きる街のあるべき姿」についてのやりとりがありました。

上越では雪は宿命ともいえる自然の営み。なくてはならないものなのかも知れませんが、本音では厄介者でもあるというのが正直なところです。雪には多くの恵みがあり、その恵みを享受して私たちは生きていますが、目につくのは恵みよりも実害の方なので、それをいかに軽くするかというところに日々知恵を使っているのではないかと思います。

しかし、どうせこの街に生きるのであれば、「害」と感じなくてもすむような街にして、恵みをフルに享受できるようになれば、「上越は雪が自慢です。ぜひ上越に雪を見に来てください」「雪があるからこそ、上越に住む良さがある」ということになるかも知れません。

さて、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。

まず、雪の害を取り除くことでしょう。ニッポニカでは、「多量な積雪による被害としては、交通障害とそれによる経済活動の阻害、生鮮食料品などの生活物資の流通が阻まれることによる生活上の支障などが大きい。また雪おろしによる労働の過重や出費、その際の転落などによる傷害もけっして無視できない生活上の負担である。」とあります。でしたら、まずそれらを取り除きましょう。あらゆる道路をたっぷり広く取り、適切な除雪で交通傷害が発生しないようにして、家屋など建築物はすべて耐雪仕様にして雪はおろさなくてもすむようにするなどのことで解決できそうです。もちろん簡単ではありませんし、現状では現実的ではないでしょう。しかし、仮にそうできたとすれば、「ああ、雪が降ってきたねえ。きれいだねえ。どれ、今晩は雪見酒としゃれこもうか。」てな具合になるのでしょう。それが一晩1メートルも2メートル積もるような雪だとしてもです。

この考えで行くと、理屈の上では雪のやっかいな部分は取り除くことができて、その上で、雪の恵み(豊かで清冽な水、四季の移ろい、春の芽吹き、雪に覆われた山々の美しさ、誰もが楽しめるウインタースポーツ、雪下の豊かな農産物、工夫次第では保存雪による夏の冷房など)をたっぷり享受できるというものです。

たぶん、今日質問にたったT議員もそのようなことを訴えたかったのかなと思いますが、こんなことを考えていくと、夢は広がる一方です。

私は、この上越の地を活かして、再生可能エネルギーによる一大クリーン電力生産都市にしたいという夢がありますが、それも雪があってこそ。夢を大いに語りながら、この街をもっともっと住みよい街にしたいと思います。