LGBTsとジェンダー多様性講座

今日は、「上越市の男女共同参画を推進する会」のみなさんの主催で、「LGBTsとジェンダーの多様性について」と題した公開講座に参加してきました。

三条市で同性パートナーシップ認証制度活用第1号として登録したほか、LGBTsに対しての認知を広げ、当事者たちが生活しやすい街づく

りをするために、啓発団体を立ち上げて活躍している羽賀風真さんが講師でした。

お話は、性別には4つの軸(生物学的な性、性自認、性的指向、社会的性)があり、それらもすべてグラデーションで、人の数と同じだけ性別がある、と言った基礎的なことから始まり、これまでどんな人生を歩んできたか、FTMのトランスじゃんダーとしてどんな悩みや苦労に直面してきたかなどをたっぷり語りました。そして、行政に対しては、「国では婚姻の法整備、県単位のパートナーシップ制度の創設が必要」、学校では「教員が正しい知識を持ち、多様な子ども達がいることを理解した上での対応をしてほしい」と語りました。

当事者としての苦労では、「職場でのジェンダー意識が激しく、性を完全に二分化するような対応が多い」「トイレの使い方や支給される制服が困る」「職場の中では、どこまで理解されているのかがわからない」「学校でも、行事の際に『男子はこれこれの仕事、女子はこれこれの仕事』と安易に分けられるのがつらかった」とのことです。

これらは、日頃ジェンダー意識に浸かっていると、誰もが何の気なしについつい出てきてしまう意識でもあります。「お茶出しは女性」「力仕事は男性」といったことを始め、明確なセクハラである「結婚しないの?」といった声かけなど、当事者に取ってみると、つらいことばかりがそこら中にあるのが現実。

一人ひとりの生き方やあり方を大切にしようとすれば、自らの認識にジェンダー意識があることにまず気づき、それらを取り除く緊張感を常に持って行動しなくてはと思いました。

なお、写真はレインボーフラッグです。これは、LGBT の尊厳と LGBTの社会運動を象徴する旗で、1970年代から使用され、LGBTコミュニティの多様性を表し、LGBTの権利パレードでしばしば見られます。それぞれの色はイラストのような意味を持っているとされています。