命綱アンカー

まもなく年が改まろうという押し詰まった頃になりましたが、高田は雪がありません。今日は朝から抜けるような青空が広がり、妙高山も真っ青を空をバックに、一段と映えていました。

しかし、どこでも雪がなくてありがたいとは言えません。スキー場ではゲレンデに雪がなくてたいそう困っているという話を聞きました。また、適度に降ってもらわないと、除雪に携わっている業者のみなさんもたいへんです。結局、災害にならない程度に四季折々の天候になってくれるのが一番でしょうか。

さて、わが家の屋根に、今日、雪下ろし用の命綱アンカーが設置されました。屋根の最も高い部分にワイヤーが取り付けられ、雪下ろしの際にはそのワイヤーに腰綱を引っかけて万が一の際に備えようというものです。

もっとも、昨年1月の大雪の時のことを思い出すと、そのワイヤーのそばまでもとっても行けないような積雪でしたから、はたしてどうなりますことやら。あんな大雪にならないことを祈るのみです。

設置にあたっては、市の補助制度を活用しました。今日完成しましたが、役所も仕事納めですので、補助金の最後の手続きは年明けになります。約半額の補助をいただけるので大助かりです。

労働安全衛生法では、雪下ろし作業の安全を確保するために、命綱アンカーのないお宅での作業はしてはならないというような規定になっているという話もあります。安全を守ることは、何よりも優先されますので、大事なことです。ただ、雪下ろし自体が、居住者の安全を守るためですから、アンカーのあるなしにかかわらず雪下ろしは必要です。そこで、アンカーのないお宅では、「居住者の安全を守るには雪下ろしが必要」「作業者の安全を守るには屋根に登ってはいけない」ということになり、危険性と危険性がぶつかってしまいます。こうした場合は、この法律はどのように解決するつもりなのでしょうか。困ってしまいますね。